ひらひらと

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zoom RSS 枯れすすき

<<   作成日時 : 2018/03/06 16:58   >>

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ススキの群れが

風にそよぎよじれ
雨に打たれうなだれ
四つ足に踏みつけられひれ伏し
ときには火を放たれ灰に化し

わたしだって

声は上ずりことばに踊り
目は瞬きばかりしてうつろに漂い
指先はささくれにおびえてそっとさぐり
足元ばかりが確かなはずなのに
おそまつな打撲のながびく膝の痛みにおずおずとして

このススキの原で
わたしは
夢をふくらますことができるのだろうか

かつて
せいいっぱい抗ったはずなのに
これからだって
むこうみずに抗っていこうと思っているはずなのに

もうどうにもならないんだよ
思い上がりもはなはだしい

そう夢ははかなく
苦渋をこめて重々しくはね返ってくる

わたしは立っていられなくて
ひざまずく

ここに来るまで
白い山肌でたくさんの水晶をみつけてきた
これといった用途はないが
ポケットはふくれて重荷になって

いっそ
ここにばらまこうか

水晶は鏡になって
曇り空にキラキラ光って
ススキをバラバラに写して
すっかり解体させてしまうことだろう

それでも
黒くて細長い隙間の影がゆれて
過去と未来をふりわけて
地下にはしぶとい現実がはりめぐらされていて

だから
すわったままでいい
目を閉じて
耳をすましてごらん

『にっちもさっちもいかなくてもさ』

そんな
ススキの口癖の
さびしい声が耳に届いてくる

ただあるがままの存在であっても
投げやりにならないで
ちょっとだけ今よりましな一歩を踏み出すことができるはずだ
輪廻のたがをちょっとだけゆるめることができるはずだ

わたしはわたしを言いくるめて
ススキの原を後にする

のらりくらりと
つづら折りの坂をおりて
いつしか
濃い曇り空の
悲しくてやりきれない
それでも甘美な日没をむかえる

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
 すすきの日常は本当に風任せで風見鶏みたいだけど風見鶏は風上に向かっていますが、すすきは本当に流されっぱなしだけど、最後にはちゃんと風に載せて子孫繁栄のための旅立ちを見送っているような一生の様にも思います。
 流されているようでそれでも腰折れせずに流されながらやらねばならないことはするみたいな・・・・。
 ある時は人間から美しと思われ、ある時は汚く朽ち果てる感じがそっぽを向かれ・・・・それでもまたリセットして感動を与えて。
 そんなすすきが私は好きです。
ゆらり人
2018/03/08 11:34
ススキって、
いつも侘しげで儚げで、
夕陽に金色に映えても華やかさはありませんね。
とくにこの季節は花々の引き立て役みたいですものね。
それでも道々見かけると、
『そんなに急がないで』って呼び止められているみたいで
つい胸にしみこんできてしまいます。

とっても素敵なコメント、
ありがとうございます。
ひらひらと
2018/03/08 13:05
ひらひらと様&ゆらり人様 こんにちは!

>このススキの原でわたしは夢をふくらますことができるのだろうか<
※すすき! 秋のススキの原は何んとなく寂しさを想像させますね。でも中に立ち入っていくと走り回りたくなるような、寝転んで青空を見たくなるような、そして何と云っても爽やかな風が寄り添うように通り過ぎて行くイメージは他を圧倒していますね。

※僕自身、本物は未確認ですが、写真を見れば、小さな小さな可愛い花がぶら下がっています。きっと未来に向けて小さな夢を膨らませているのでしょう。

※万葉集に「陸奥の真野の草原遠けども面影にして見ゆというものを」とあり、(草原=ススキ=かや)

解釈:陸奥の真野の かや原は遠いけれど 心に思えば面影に見えるのに どうして近くのあなたは見る事が出来ないの?

※このような想いをイメージさせる「すすき」って素敵ですね。有難う御座いました。


詩 誠
2018/03/10 12:09
詩誠さま

ススキってなぜか、
もう歩けなくて横たわって寒さに震えている老女と、
ススキを刈って束ねて老女にかけてあげる子どものシ−ンが、いつも脳裏をよぎります。
そんなとき、わたし自身は『老女』か『子ども』かあるいは『ススキ』かなどと妄想をたくましくしてしまいます。

秋のススキはおっしゃる通り趣深いものがありますが、
春のススキも「反・華やかさ」があって捨てがたいものです。

万葉集の歌、ステキですね。

貴重な示唆に満ちたコメント、
ありがとうございます。
ひらひらと
2018/03/10 12:43

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