げなげな話

画像



花に誘われて
お寺まいりに行ったら
絵馬掛けのなかに
へんな絵馬があった

一番上の屋根近くに

「虎じゃげな」

下の床近くに

「猫じゃげな」

左の柱近くにも書いてある

「書いてあるげな」

右の柱近くにも

「げなげなげなと
 書いてあるげな」

たぶん
そう書いてあるようにみえる
添え書きか
すると
まんなかのものは模様ではなくて
虎か猫か
牛の絵に見えなくもない

げなげな話はやむことはない
オレもなぜかせかされて
ひとつ

「げなが七つ書いてあるげな」

なにもかもが
げなで結ばれて
いつか
もう書くところがなくなって
黒く塗りつぶされてしまう

でもそれでも終わらない
確かでないことが
どこまでも続くことが確かで

朱で書いたり
白で書いたり
それでも飽き足らなくて
削って書いたり
きっと
するげな

"げなげな話" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント